EAR DISEASE
滲出性中耳炎の原因は様々ですが、代表的なものをいくつかご紹介します。
急性中耳炎
滲出性中耳炎の原因の多くは急性中耳炎によるもので、鼻の奥と耳の間の管の通りが悪く、中耳に空気がはいらず分泌物がたまったままになることで、滲出性中耳炎に移行することがあります。
また、繰り返し急性中耳炎を発症することで滲出性中耳炎になる可能性が高くなります。
アレルギー性鼻炎、
副鼻腔炎、胃酸逆流症
いずれも耳管の入り口を通りにくくします。
年齢
耳管機能が10歳くらいまでは未熟、50歳以降は徐々に低下します。 そのためこの2つの年齢層で滲出性中耳炎は多くみられます。
そのほか、小児ではアデノイド(咽頭扁桃)という鼻の奥の扁桃腺の肥大、成人では上咽頭癌(鼻の奥の癌)も原因としてあげられます。
滲出性中耳炎の診断は、鼓膜の観察になります。 鼓膜を通して中耳にたまった液体があると滲出性中耳炎と診断されます。
そのほかに聴力検査や鼓膜の動きを調べる検査(ティンパノメトリー)で病気の程度を確認します。
治療効果がすぐに現れないときは、鼻の奥にある耳管の入り口を内視鏡で調べて、改善しない原因を検討することもあります。
まず鼻が原因の事が多く、鼻の炎症を内服薬、鼻の吸引などで治療します。
鼻がある程度良くなっても改善がない場合、鼻から耳に空気を通したり、鼓膜を切開して液を出したりします。
それでも症状が改善しない場合は、チューブを鼓膜に入れてそこから空気が入るようにします。
滲出性中耳炎は良くなるまで数ヶ月かかることもよくあります。またよくなってもすぐに再発することもまれではなく、根気よく治療を続けることが必要です。
治療を中途半端にやめてしまうと、鼓膜の癒着や真珠腫(鼓膜の一部分が中耳側に入り込むことで起こる病気)など、後遺症や将来手術が必要になることもあります。
滲出性中耳炎は耳のふさがった感じ、難聴の症状があります。
テレビの音を大きくする、後ろから呼んでも返事をしないなどの様子に気づいたら滲出性中耳炎の可能性があるため、注意してみてください。
また、治療をせずにおいていると治りづらくなるため特にお子様で症状がある場合は早めに受診を心がけるようにしましょう。
当院では検査の体制も整っておりますので安心して治療を受けていただくことが可能です。
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